【知識】妊娠するとニキビが出やすくなる?

妊娠するとニキビが出やすくなる?

今まで全然にきびなどできたことのない人でも、妊娠をきっかけにしてニキビができ始めたという話をききます。妊娠とにきびは関係があるのでしょうか。

ニキビは皮膚の表面の脂が皮脂腺にたまってしまい、皮脂の排出を妨げることが原因のひとつですが、妊娠によってホルモンバランスが崩れ、妊娠していなかったときには分泌されることのなかった大量の皮脂が分泌され始めたことでニキビができることはありえます。

皮脂の量は男性ホルモンの量に関係があるのですが、女性の生理や妊娠のときに分泌される黄体ホルモンと呼ばれるホルモンが男性ホルモンに似た働きをすることが知られています。つまり、妊娠によって皮脂の分泌が多くなるのは仕方のないことなのです。当然、ニキビができやすい環境が作り出されているというわけですから、妊娠中にニキビができるというのは自然な現象と言えるでしょう。

妊娠時は肌が敏感になっているため、普段できるニキビや思春期に見られるニキビのとき以上にスキンケアには気を使いましょう。とくにヒーリングタイプなどの肌を刺激するような洗顔フォームは避けたほうが賢明です。

また、妊娠時は原則として薬を服用することができないため、ニキビがひどい場合は産婦人科などに相談して、胎児に影響の少ない漢方薬を処方してもらい服用するのがよいかも知れません。もちろん、お医者さんによって処方は変わってくると思いますので、その指示に従うようにしましょう。

ニキビの原因

全く役立たずなニキビですが、ニキビはなぜできるのでしょうか?ニキビの原因と、ニキビになりやすい肌の質などについて調べてみました。

肌の構造について

肌は、表皮・真皮・皮下組織という3種類の層から構成されています。3つの層の中で最も新陳代謝が活発な表皮は、さらに角質層・顆粒層・有刺層・基底層の4つの細胞層に分けられます。
角質層と顆粒層は、角層と呼ばれ、毛穴・皮脂腺・汗腺から排出された老廃物によって形成される天然クリーム皮脂膜とともに、刺激物から肌を守るバリア膜としての役割を果たしています。

ニキビは、肌表面を保護するためのバリア膜である皮脂などの分泌と除去のサイクルがかみ合わなくなってしまうために起こる、お肌のトラブルなのです。そして、ニキビの状況は段階的に白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビなどに分類されます。

ニキビにならないための洗顔方法

最も効果的なにきび対策は、洗顔で毛穴をふさぐ皮脂及び汚れを取り除くことです。正しい洗顔方法を最低でも朝晩2回、できればそれ以上行うのが効果的です。

ニキビに効果的な洗顔方法は、まず蒸しタオルを顔に載せるなどして毛穴を開かせ、十分に泡立てた洗顔料で洗顔します。洗顔料が肌に残ると、逆に肌トラブルの原因になってしまうので、洗顔後は十分すぎるほどにすすいだ後、乾いた清潔なタオルで水分を拭き取ります。最後にニキビ用の化粧水などで保湿と水分補給を行うのが、ニキビを予防し、既にできてしまったニキビを悪化させないための正しい洗顔方法です。

この洗顔によって清潔でみずみずしい肌を保てば、毛穴に汚れがたまりにくく、古い角質や皮脂と混ざり合うことがありません。表皮の代謝力を活発にすれば、毛穴の詰まりの原因を抑制するのに効果的です。

ニキビ治療の基本

ニキビはそれだけでは病気とまでは言えない肌のトラブルですから、多くの人が「自然に治るだろう」と思って、病院に通ったりまではせず、化粧水を多めにつけたりするぐらいでそのままほったらかしにしておきます。

しかし、潜在的にニキビの原因を抱えている場合、根本的なニキビの原因を取り除かない限りはニキビが治らなかったり、治ってもすぐに再発したりします。市販の薬や化粧品などを使っても治らない場合、早いうちに、専門医へ相談したほうがよいでしょう。そうでないと、最悪の場合にきびの痕が一生残ったままになってしまうことも考えられます。

まずは皮膚科へ

ニキビの治療というと、皮膚科や美容整形外科、またエステ店などが思いつきますね。皮膚科の場合は診察後、塗り薬を処方されることが多く、患部に薬を塗ることにより、かなり短期間でニキビを治すことができます。

ニキビと食生活の関係

ニキビは食事と密接に関係しているといわれています。栄養のバランスが悪いとニキビができやすかったり、食事の内容がよくなかったり食事をとる時間帯が不規則だったりすると、それがニキビを作る原因になることもあるようです。それ以外にも食生活からおきるにきびの原因はたくさんあります。

しかし、にきびを治すためにサプリメントをとってみたり、食事の内容など変えてみたりしているにも関わらず、きびが治らないという人は多いです。

表向きの食生活を改善したり、食事で不足しがちな栄養をサプリメントに頼ったりしても、外食などが多い人や肉が好きで魚をあまり食べない人。甘いものが好きな人。お酒をよく飲む人、お酒を飲む機会が多い人。朝食はあまり取らない人。

夜遅くおやつなど食べる人、食事の時間が遅い人など、潜在的にニキビになりやすい食生活をしてしまっている人は少なくありません。食事の内容を整えても、間食が多かったり、食事時間があまりとれず、かきこむような食べ方をしていては、栄養が偏ってしまいます。

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