薬害や、移植手術などの際に免疫力が低下した際のニキビ
薬害や、移植手術などの際に免疫力が低下した際のニキビには
専門医の指導の下、しかるべき薬を使うことで飛躍的に治るケースがあります。
しかしながら、薬剤師の俺が言うのもなんですが、通常のニキビには
何も塗らないのが一番です。
中には多少の効果のあるものもあるかもしれませんが、
薬を塗れば治るという、他力本願な考え方を変えることが一番の薬です。
様々な薬を使った俺だけど、どれも大した効果はありませんでした。
藁にもすがりたい気持ちはよくわかります。
ですが、誰かがどうにかしてくれる・・・何かがどうにかしてくれる・・・そういった他力本願な考えでは、なかなか治りません。
基本的な生活スタイルを改善するだけで、相当変わります。
こちらで紹介している内容をためしてみてください。
結婚式などのイベントで、どうしても早く治したい場合は、
医師の指導の下、一定期間(1週間程度)の抗生剤の服用もアリかもしれませんが
自力本願推奨の当サイトではあまり勧めません。
当サイトで紹介しているのは、あくまでも普通のニキビに対しての対策です。
また、試した薬については「愛の戦士とニキビの戦い」を参考にして下さい。
医療人的視点より
薬剤師によるニキビ攻略サイトってことなので、一応ニキビとその薬の周辺について、医療関係者の視点として解説してみますね。
まぁ「薬剤師による」ってのは、サイトを注目させるためのダシみたいなもんなんですが。
なんだかんだ言っても他のサイトとかで医学的な解説はされてる事だと思いますが、一応お約束って事で作ってみました。
ちょっと専門的な言葉も出てきてしまうかもしれませんが、それは抑えて、やや語弊も出てしまうかもしれませんが、あえてわかりやすく表現してみようかと思います。
医療系の方、あまり突っ込まないでくださいね。
●ニキビの発生について
ニキビのメカニズムは完璧には解明されてはいません。
一応下記のようなものが最も一般的と考えられています。
男性ホルモンの刺激→脂腺から皮脂の分泌が亢進→毛孔の閉鎖→毛包脂腺系の慢性炎症性疾患
毛包内常在菌としては、Propioni bacteruum acnes が最も重視されています。
炎症の4大症状:発赤・腫脹・発熱・疼痛
簡単に言えば、男性ホルモンにより脂が出てきて、それがたまって炎症(ニキビが腫れて痒かったり痛かったり)するようなモンです。
それの原因に一役かってるのがアクネ菌ってよばれるヤツって事ですね。
●薬
薬は基本的には生体にとって異物ですので、塗らないで治るのが一番です。
「子供を塾に入れれば、成績が良くなる」と思いがちな親が結構いますが、それだけではどうにもならないように、
「薬さえ塗っていれば、ニキビは治る」って考えるのは安易です。
このサイトで解説されている生活習慣の改善を図ってみて、それでもダメなら皮膚科へいきましょう。
皮膚科は評判のいいところへいきましょう。
インフォームド・コンセント(患者の納得済みの医療)のできた医師にめぐり合えるとラッキーです。
自分の体が現在どのようであるか、臆することなく語りまくり、また分からないことは質問しまくる事を勧めます。
医者は忙しいので、一人の患者に割く時間を少なくしたいため、こちらから訊かないとあまり話してくれない事が多いです。
・抗生物質
ニキビの処方で軟膏が出たら、多分抗生物質が入ってると思います。
テトラサイクリン系やマクロライド系、ニューキノロン系のものなどで、アクネ菌をやっつけるためです。
抗生物質が内服薬で出た場合は、一定期間はきちんと服用して、良くなったらピタっとやめるのがベターです。長期間内服し続けると耐性菌も発生しやすいので注意しましょう。
抗炎症作用を狙いとして、マクロライド系の薬を少ない用量で長期間投与する事もあるかもしれません。少ない容量では耐性菌は発現しにくいと言われますが、担当医の指示に従い、自己判断で薬を使ったりやめたりしないようにしましょう。
・硫黄カンフルローション
殺菌作用アリ
夜は振ってから使用。朝は上澄み・・・・・これは上澄みだと硫黄の黄色が目立たないからですね。
これらが一般的です。
他にもいろんな薬があるかと思いますが、いざ書き出すとキリがなさそうなので、このくらいにします。
何かわからない事があったらメールください。
返信し、こちらへも反映させたいと思います。
また手術等が無い限り、医療の主役は患者です。
医療チームは患者が治る助けとなってくれるだけだと思った方がいいでしょう。
自分で治す。医師にはそのための力添えをしてもらう・・・くらいの、自力本願な気持ちを忘れないでください。